7月の挨拶の文例

8月が夏の本番だとすると、7月は夏の始まりです。
実際には、梅雨明けは7月になることが多いのですが、季節の挨拶として7月に梅雨は使われません。
雨が続いていようが、7月は、暑い!が基本です。
7月の挨拶
暑いことを表す表現としては、猛暑、酷暑、炎暑などがあります。
いずれも、とにかく暑い!を前面にだしているのですが、やや、暑くて嫌だ、という意味を醸し出しています。
使い方としては、猛暑の候、のように、候をつけるのが一般的です。
一年で最も暑い日は、年によって7月になったり、8月になったります。
そのため、これらは8月の季節の挨拶としても利用することができます。
この暑いという漢字のつくものに、小暑(しょうしょ)、大暑(たいしょ)がありますが、これは暑いという意味に加えて、二十四節気の言葉です。
小暑は7月7日頃でこの辺りから本格的に暑くなる時期という意味です。また、大暑は7月23日頃を指し、1年で最も暑い時期がこの辺りであるという意味です。
挨拶として利用する場合には、
・大暑の候
と文頭につける形になります。
7月の草木・花
7月の花としては、朝顔、夕顔、水連、などが挙げられます。
百日草もこの季節のものですが、こちらは、草ではなく、キク科の花です。
夕顔を使う場合、花の名前としてよりも、源氏物語に出てくることがあまりに有名です。
主人公の光源氏が、一緒にいた夜に幽霊に取りつかれて死んでしまった女性、それが夕顔です。
夕顔の娘の名前は玉鬘で、こちらも源氏物語の重要な登場人物の一人です。
季節の挨拶として夕顔を使うのであれば、後で相手先から話を振られて恥ずかしい思いをしないためにも、これくらいざっくりとしたことを抑えておきたいものです。
7月のイベント
7月のイベントとしては、七夕や海開きがあります。
七夕は7月7日ですが、天の川、星祭という言い方も七夕を指すのに使われることがあります。
文書の結びに、今年は天の川に雲がかからないことを願いつつ、夜空を眺めたいものですね、というように使います。
七夕自体は、七夕の候、とはあまり使われないのですが、星祭の候、という言い方はしばしば使われます。
海開きは、本州では7月1日に行われることが多いのですが、イベント終了後でも利用しやすい季節の挨拶であると言えます。
具体的には、
のようになります。
暑中見舞い
冒頭で小暑、大暑について記載しましたが、暑中見舞いとは、本来、この小暑と大暑の間に送るもののことを言いました。
そのため、この期間に送るのが正式な送り方である、と言われることがあります。
ただ、今となってはこれにこだわる人も少なく、梅雨明けから立秋(8月7日頃)までの間に送るのは暑中見舞いでいいものとされています。
まとめ
8月は夏休みを設定している会社も多く、ビジネスは何かと停滞しがちです。
少し空いた時間を利用して疎遠になっている人に連絡を取ることもよく行われますが、季節の表現をきっちり踏まえた挨拶を送ることで、よりしっかりとした関係が築けるのではないでしょうか。