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5月の挨拶の文例

5月の挨拶の文例

5月は、季節の挨拶を考えるに当たって、あまり苦労しなくても済む季節です。

気候的には過ごしやすいため、春である、5月である、ことを記載しておけば、何となくポジティブな印象になります。

また、日本では植物が芽吹き、生き物が誕生する季節ですし、行事もそれなりにあるため、文例も豊富にあります。

以下では、5月の全般、また上・中・下旬で利用できる挨拶の文例をそれぞれ見てみたいと思います。

5月の挨拶

5月全般に利用できる季節の言葉としては、以下の二つが特に使いやすいです。

・風薫る5月
・五月晴れ

いずれも、5月に使って問題ないように思われますが、ちょっとしたうんちくを知っておくといざというときに話が広がるのではないでしょうか。

風薫る5月の方ですが、こちらは、春になると咲く花も多く、風が吹けば花の匂いがする、という意味です。

また新緑の匂いも、古来は良い香りとされてきたようです。

5月、と付けず、風薫る季節となりました、のように使うこともできます。

続いて五月晴れの方ですが、こちらはやや話が込み入っています。

まず、日本には旧暦・新暦があります。

ざっくりと、旧暦の5月は現在の6月になります。

そのため、昔は、五月晴れを「さつきばれ」と読み、これは6月の梅雨の合間の晴れ空を指していました。

今でもそのような使い方をすることがないわけではありません。

しかし、5月に使うことも一般化しており、この場合には「ごがつばれ」と読みます(5月を指す場合でも「さつきばれ」と読むことがあり、こちらも間違いではないようです)。

意味としては、過ごしやすい晴れの日、程度の、そのまんまの意味になります。

5月の草木・花

5月全般で利用できる、草木・花については、以下の通りです。

・牡丹
・桐の花
・卯の花
・藤の花
・カーネーション
などなど

カーネーションのように母の日に強く紐づいている花であっても、5月に咲くものは5月の挨拶として利用できます。

どの花を使うかは、完全にセンスの問題なので、どれを選んでも問題ありません。

ですが、できれば、二つ、注意しておくといいと思います。

一つは、自分の知らない花の名前を不用意に使わないことです。

せめて、藤の花と書くのであれば、藤の花がどんなものであるのかくらいは知っておかないと、後日会った時に会議室に飾ってある藤の花にそれとは気づかず(知らず)、綺麗な花ですね、なんていう名前ですか?と話を振って恥ずかしい思いをするのを避けることができるでしょう。

そしてもう一つは、相手先に関連のある花があれば、それに合わせてあげることです。

相手先が家具を扱う会社であれば、桐の花、はふさわしいように思われますが、金属製のものしか使っていない場合には、失礼にあたる可能性もあります。

また、卯の花などは食品関連の会社には喜ばれる可能性がありますね。

その他5月

その他、5月全般で利用できる言葉としては、以下のようなものがあります。

・若葉/新緑/青葉/万葉/緑樹
・葉桜

葉桜はサクラの花が散った後、から始まって、桜の葉っぱだけが残った状態までを言います。そのため、4月から5月にかけて幅広く利用することができます。

5月上旬/中旬/下旬で限定されるもの

5月の言葉としてよく言われるものの中には、5月の特定の時期にしか使えないものが結構あります。

・立夏/小満

二十四節気という区分に従うと、5月の上旬(6日頃)が立夏、5月の下旬(21日頃)が小満となります。立夏はそろそろ夏が始まりますよ、という意味で、小満は、草木が芽吹き始め世界に満ちていくその初め、という意味です。

・端午/鯉幟(鯉のぼり)

端午の節句が子供の日の意味だと思われていますが、ちょうどその5月の上旬(5日頃)を指す季語になります。

ビジネス文書ではゴールデンウィークは休みのところも多く、そこに合わせて文書を送るのはあまりないケースかとも思います。

・八十八夜

八十八夜は、立春から数えて88日目(だいたい5月2日頃)です。童謡(月も近づく八十八夜~♪)で知られていますが、この日に摘んだお茶を飲むと長生きする、という言い伝えがあります。

その他、5月の季節を指す言葉として、

・残春
・惜春
・暮春
・軽暑

などが挙げられている場合があります。

ただし、これも旧暦との関係では、立夏(上記の通り5月6日頃)を過ぎると暦の上では夏となるため、それ以降は使えない、という解説もあります。

ビジネス文書を手渡す相手と、季節の挨拶について語り合える関係で、この辺の話を特にしたいのでなければ、余計な誤解を招かないためにも、避けて置いた方が無難ではないかと思います(他に使える挨拶がたくさんあるので、敢えて議論のある言葉を使う必要はないように思います)。

まとめ

以上、5月の季節の挨拶の言葉を見てきました。

この中でも、特におすすめな言葉、というのはあるわけではありません。

ただ、万が一、先日いただいたお手紙では立夏と書かれていましたよね?という話の振られ方をした際に、軽く話に付き合える程度には、使う言葉について知っておいた方がいいように思います。

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